これからのものづくり
2月ですね!
1月はお正月もあって仕事はじめもあって、びっちり、31日。お疲れ様です。
さて2月。
気を抜くとすぐ終わってしまうので用心用心。
このごろ、おさんぽてんからイベントの依頼をいただくことが増えまして、うれしいです。
その反面、ものづくりの仕事がおろそかになっていないか、ものすごく不安。
さて、最近いろんな顔を持つ私。
どの顔もおんなじなんだけど、ともかく、挽物職人の嫁、なのです。16年目。
まだまだ職人の嫁として威張れることはありませんが
職人さんの生活がしみ込んで来たことは間違いありません。
kisshiこと、とーちゃん、岸本真紀は16歳から自然とこの世界にはいって、本当に挽物が好き!とかそんなんじゃなかったと思う。
そう考えたら、岸本政男さん、2代目じいじだって、生活のため、家族のため、この仕事を支えてきたのです。
それは職人、ものづくりにあこがれ、夢をかなえたい!って思ってた30前半の嫁にはうらやましくもあり、なんというか、同じ様で違うようなもやっと感がありました。
でもそれってプロだから。まず技術あってのこの世界。世間に出すもの、なんとなくいいんじゃなーい?みたいなものはあり得ない。
最近それがやっとしっくりきています。
ひたむきな職人技、日本の宝です。だれかが支えているのです。
でも自慢したって、食べていくには仕事がなければしょうがない。
そこ、重要ですよね。
うちには20歳で4年目のマルちゃんというお弟子さんがおります。
学校がきらいで高校行かずにこの道を目指したんですけど、定時制通いながら卒業して毎日仕事に来ています。
マルちゃんをみてると、職人さんってこんな子がなるんだね。ってほっとする。
欲がないんです。
この仕事しかなかったんだね、って思う。
良いとか悪いとかではなく、ほっとします。生まれつき謙虚。謙虚すぎって話もある。(笑)
なにが言いたいのかっていうと、日本のものづくりは劇的に変わることはなく、少しづつなんとなく日々寄り添うもので、流行りやニーズが多少変わっていても邪魔にならないもの。
作っている本人が楽しいって感じのものも、それもいいんだけど、なんかしっくりくる。そんな気配りのあるものは素敵だなって思う。
わたしの陶芸もたくさんは作れないから、大事にやっていきたいです。
kisshiの作品はたまに斬新!なのもあるのですが、実はものすごく奥手で、これでいけるか?今の技術で表現できるものの何パーセントを使うか?と自問自答しながらやってる様です。なので、デザイナーさんからの注文にはすっごく慎重。
ただ普段遊んでるときは大胆ですよ。しってのとおり。
では決算書の作成にもどります。
きしもとしのぶ