大切なもの。
大切なもの、事はなんですか?
という、レポートを依頼されていて、ここ3週間くらい迷走中。
小学校2年生の息子に「ママの大事なものはお金でしょう!」
確かに。
実家は喫茶店を経営している。
珈琲屋夢畫 静岡では老舗に入るのではないだろうか。1976から、現在の池ヶ谷に移転の際に半年ほど休んだくらいで、3年前に亡くなった母は闘病しつつも最後までお店に立っていた。父は母の葬儀の翌日からお店を開いた。
毎日の暮らしが充実できる仕事につきたい。
好きなことを仕事にしたい。
私がぼんやりと幼いころから思っていたのはそんな両親を見ていたからだろう。
30歳目の前で半ば強引に「陶芸家」になったのは、周りに繋いでくださった友人や、恩師や、何より器好きの両親のおかげだと思う。
主人は伝統産業の挽物職人の3代目。日本でも数少ない1級技能士。
日々仕事をこなさなければ生活できない賃仕事。
職人さんは手に職があってかっこいい印象だが、現実は甘くはなく、仕事がなければ食べてはいけない。嫁ぎ先の岸本挽物製作所はそこをクールにさくさくこなす。
2代目の義両親のおかげで、うまく引き継ぐことが出来たのではないかと思う。
さて、さて、そんな環境で生かされている私たち家族の大事なもの。
たくさんあるなあ。
地域のこと。 商店街が好きで「おさんぽてんうえをむいてあるこう」というイベントを立ち上げた。
kisshi&buのこと。 夫婦二人の作品がならぶショップも10年目になった。
息子が言うように、どれも想いだけでは成功はなく、確かに結果が大事。
好きな仕事で稼ぐことは人によっては大変だっていうけれど、
私はとても素晴らしいことだと思う。
さて今度は小学校6年の息子に聞いてみる。
「大事なことはママがとーちゃんとしか結婚できなかったのと同じで、何度もチャンスはないってこと。」
テストの点はいまいちな息子だが本質はちゃんと見抜いていた。
大事なことは笑顔でしっかり前を向いている。こと、なんですね。
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